2020年から長く続き、また先の見通しの立たない感染症拡大による不況。あらゆる業界・業態がその影響を受け、ビジネスの縮小や方向転換を強いられることとなっています。
一方、不況に強い業態やこの状況に適応できた業界などは業績をキープ、あるいは成長をしているという面もあります。この状況を切り抜け、将来の事業成功を見据えることのできる業態・業界とはどんなものなのでしょうか。
ここでは、これから伸びるフランチャイズ業態を調査した結果をご紹介します。
テレワークや外出自粛で運動不足が続くためか、健康やヘルスケアに関する業態が伸びています。とりわけスポーツジム・フィットネスに関するフランチャイズグループの将来性が期待されています。
健康志向の拡大に加え、ストレス解消のために運動をしたいというニーズもあります。またヨガなど、ヘルスケアと同時にメンタルの安定を目的とする消費者も増加しているのではないでしょうか。
参照元：5年後予測レポート（https://special-edition.xenobrain.jp/scenari）
飲食は外出自粛のあおりを大きく受けていますが、その中で業績を伸ばしているのが宅配・デリバリーサービス。ファーストフード店や弁当屋のデリバリーサービスは活況を呈し、同時にテイクアウト需要も伸びています。
テイクアウト専門店は、外食産業とは違い飲食スペースが不要です。キッチンだけの狭いスペースでも開業できることから、低コストで事業を始められるというメリットがあります。
コロナ禍でもからあげ専門店や食パン専門店などが一気に増加しました。こうした中食需要や、ちょっとした高級食品へのニーズも期待できるのではないでしょうか。
参照元：フランチャイズWEBリポート（https://fc.dai.co.jp/articles/703）
コロナ禍の影響があまりないと考えられるのが通信業界。その中で起きた大きな動きとしては、総務省が促進する携帯電話料金の引き下げ、そして格安スマホ（MVNO）。
まだ高い料金でスマホを使っている消費者は多いのではないかと思います。未だ3000万人いると言われるガラケーユーザーや、スマホを使っているけど料金を圧縮したいユーザーに向けて、格安のスマホや料金プランを提供する事業がますます注目されそうです。
参照元：アントレ（https://entrenet.jp/dplan/0002704/）
住宅業界は一時売上げが落ちたものの、一転して業績を伸ばしている業界です。とりわけ戸建て注文住宅が伸びています。住宅ローン減税の適用期限が延長されたこともあり、マイホームを購入する層を取り込んだことが大きいようです。
テレワークが推奨されるようになり、家への考え方が変化しつつあります。住居にかけるコストが増える傾向にあるのかもしれません。
参照元：ダイヤモンド・オンライン（https://diamond.jp/articles/-/252319?page=2）
テレワーク、外出自粛に伴って注目されるのが教育・学習支援。通学・通園での教育機会が奪われてしまう中で、通信教育や家庭教師のニーズが増えています。
また近年は私立中学の受験者が増加していることから、学習塾の需要が増加しています。少子化で教育産業は厳しい面もありますが、優れた教育への需要はますます伸びていくことでしょう。
参照元：5年後予測レポート（https://special-edition.xenobrain.jp/scenari）
巣ごもり需要で期待できるのは、ハウスクリーニング。家の中にいることが増えて、家をきれいに保ちたいという人も増えています。
ハウスクリーニングに代表される家事代行やベビーシッターなど、家ナカ需要に注目した業態が伸びていきそうです。
建築と同様に、不動産業界も業績を伸ばしているところがあるようです。
テレワークによるオフィス需要の減少など厳しい状況ではありますが、逆にそれに伴った地方や郊外への移住、戸建て住宅の伸びなど、個人向け不動産売買の仲介などではこれからも期待できそうです。
参照元：5年後予測レポート（https://special-edition.xenobrain.jp/scenari）
小売業界の中でも、コロナ禍でその存在感を一気に増したのがECサイト。Amazonや楽天といった通販サイトの需要が増え、実店舗とECを両輪で活用するケースも増えました。
また外出自粛によってスーパーの売上げが伸びているところもあります。外食から中食への移行、あるいは自宅での調理の増加も考えられます。
参照元：5年後予測レポート（https://special-edition.xenobrain.jp/scenari）
自動車業界で好調なのは、車のメンテナンス。洗車サービス、コーティングサービスを提供している企業が業績を伸ばしています。
新車購入が伸び悩む中で、いま持っている車を大切に修理・メンテナンスしたり、コーティングしてきれいにしよう、という傾向が多いようです。
参照元：ダイヤモンド・オンライン（https://diamond.jp/articles/-/252319?page=3）
美容の分野で注目したいのは、美容室。美容・化粧品などの消費傾向はテレワークの普及によって減少している可能性がありますが、髪は伸びたら切らなければなりません。
美容院のニーズは一定程度はあります。高価格・中価格帯のサロンは苦戦しているところもあるようですが、低価格サロンはニーズが伸びている部分もあり、コロナ不況でも売上げを保っている美容室があります。
参照元：美容室フランチャイズ募集（https://oxy-inc.co.jp/recruit/recruit-blog/franchise/）
高齢者向けサービスで注目したいフランチャイズと言えば、宅食サービス。
コロナ禍で買い物のための外出をためらう高齢者も多く、弁当の宅配サービスの需要が増えています。高齢者向け宅配弁当は、週に○回という形で定期的に注文することが多く、リピート率に長けています。安定した売上げが予測できることが優れた点となっています。
参照元：FOOD FUN！（https://foodfun.jp/archives/10843）
以上、各業界の注目のフランチャイズ業態をご紹介してきました。コロナ禍で生活が一変し、新たな需要がたくさん生まれています。これをピンチと捉えるか、チャンスと捉えるか。それは事業を立ち上げるあなた次第です。
これからのニーズをしっかりとつかみ、収益の出る業態を見つけ出しましょう！
